歌劇とドラマと時々読書

宝塚歌劇がすきな私の忘備録。

紫禁城の落日(1991年・星組)

去年のYouTube動画配信で紫禁城の落日を観劇。スケールの大きな作品でした。

愛新覚羅溥儀役の日向薫さんの身長が175cmあった事も驚きでした。今は175cmの男役は各組にいると思いますが、30年ほど前にはいなかったでしょう。

演目での皆さんの歌唱力のすばらしさに感動しました。劇中では「余は三度も皇帝に即位させられた」とありましたが、史実の溥儀は一、二度目は幼帝として即位させられ、三度目だけは自らの意思での即位でした。

浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズ「天子蒙塵」も溥儀が主役なので読んでみたいです。

また、皇后婉容の死も史実では隔離された不衛生な個室で息絶えていたとありますから、流石にすみれコードに引っかかったはず。

この演目では、願わくば美しく尊厳を持った死であって欲しかったという願望が込められたと想像できます。

溥傑の妻嵯峨浩役の白城あやかさんが控えめで綺麗でした。今では中山秀征さんの妻であり、四人のご子息の母親でもあります。